やまにしのこだわりはここから始まった!

ぼくの奥さんの実家は西濃の養老町なのですが、実家に行った時にお義母さんに食事の時に出してもらったこの一太郎さんのウインナーが衝撃的に美味しかったのです。『こっ、コレは旨いぞ…』思わず呟いてしまいました。このウインナーはどこのか尋ねるとお義母さんは近所の知り合いのハム屋さんのだよと教えてくれたのでした。ぼくは初めて心底売ってみたいと思う食べ物に出会った瞬間でした。

それまで当店はどこにでもあるものを売るごくごくフツーの個人経営の食料品店でした。市場にあるものを何の疑問もなく仕入れていました。

しかし、そんなこと関係なく衝動的に売りたい!コレを地域の皆さんに紹介したら喜んでもらえる!市場を通さない直接仕入れをその時初めてやってみようと思ったのでした。

しかしながら、一太郎さんは養老町近辺では有名でも付知あたりでは知名度はゼロ。しかも送ってもらおうと思うとある程度の数をまとめて取らなくてはいけないので賞味期限切れの心配もある。

まず、お義母さんに頼んでやまにしを一太郎さんに紹介してもらい熱意を伝えて卸してもらうことが可能になりました。

そして、ぼくはこの衝撃的に旨かったということを毎週の特売チラシの裏面の全面を使い全て手書きで熱く語って折り込みました。

それまで大手メーカーのウインナーは5P仕入れただけで賞味期限が切れてしまっていたのに一太郎さんのウインナーは一回の配送で50Pくらいは来てしまう。知名度ゼロだが一度食べてもらえば分かるはず。不安でしたがチラシ折り込み日に合わせて送っていただきました。

ぼくの不安は完全に杞憂に終わりました。

仕入れた50Pはアッという間に完売!しかも多くのお客様にリピートしていただいたのです。

これは自分的にも衝撃的なことでした。

どこにでもあるものばかりじゃなく、自分でこれだ!って思うものを売ろう!と思えた瞬間でした。そして何よりお客様にも喜んでいただいたのが嬉しかったのです。

これ以降“ちょっと背伸びしたら味わえる本物の味”をコンセプトに美味しい商品を全国から探して並べるようになっていきました。

やまにしの美味しいの一番のパイオニア“一太郎の粗びきウインナー”。それ以後ずーっとお客様に支持していただいております。